東十条【明壽庵 】(めいじゅあん)(明寿庵)
先日、王子の老舗ベーカリー「明治堂」さんに伺った際、五代目が近くで高級あん食パンのお店を出していると知り、行って参りました。
2021年5月にオープン。
地元の老舗三社がタッグを組んで作り上げたあん食パンとフルーツサンドのお店です。
明壽庵 の名は、東十条で三代続く老舗三社
パンの明治堂(明)・久壽餅の石鍋商店(壽)・餡の王子製餡所(庵) に由来しています。
三店舗のご紹介
「明治堂」さんは、明治22年から続く地元で人気のパン屋さんです。
【ベーカリーカフェ明治堂 】王子の美味しいパン屋さんでパンテイクアウト - 美味しいものを少しだけ
「石鍋商店」さんは創業明治20年。昔ながらの製法で作るくず餅や、あんみつ、酒まんじゅうが人気のお店です。
くず餅の発酵に関わる天然酵母を加えることで、餡とパン生地をバランスよくつなげ、味にも深みを増すという事です。
「王子製餡所」は大正14年創業。「明治堂」さんや「赤羽あんこ」さんなどに餡を提供しています。店先でもアンドーナッツやどら焼きなどが買えるとか。
メニューの一部です
季節によっても若干変わるようです。
明壽庵(あん食パン)¥1,300/ハーフカット¥700
抹茶明壽庵(抹茶あん食パン)¥1,400/ハーフカット¥750
明壽(プレーン食パン)¥800/ハーフカット¥450
あずき明壽(あずき食パン)¥1,000/ハーフカット¥550
くりあずき ¥1980/ハーフカット¥1050
フルーツあんサンド 各種 ¥500
ソフトクリーム ミルク¥350/抹茶¥450/ミックス¥400
明壽庵HPから通販・お取り寄せもできます。
「フルーツサンド」
初めてのお店だったので無難にミックスを選びましたが、五種のナッツというのも美味しそうでした。
しっとりしたあずき食パンにたっぷりのマスカルポーネホイップ。
食べ応えがあって美味しかったです。
こちらが5種のナッツのフルーツサンド
「くりあずき」
「あん食パン」を買うはずが、作り立ての「くりあずき」が美味しそうすぎてこちらにしちゃいました🤭
【原材料】北海道産小麦粉、粒あん、北海道産特濃牛乳、湯種、北海道産バター、発酵小麦デンプン、砂糖、パン酵母、食塩、(原材料に小麦、乳製分を含む)
小豆の練りこまれたモチッとした生地に栗の渋皮煮がごろごろ。
当日はそのままで。
冷凍して後日バターを塗ったのがまた美味しかったです。
冷凍すればいいんだからあずき食パンも買えばよかった・・。
こちらがあん食パン。つぶ餡とこし餡が選べます。
「ソフトクリーム」バニラ
餡は王子製餡所のこし餡と粒あんのダブルです✨
石鍋商店の葛餅を練り込んだラスク。
まさにここでも三位一体の美味しさです😊
高級食パンのお店は色々ありますが、老舗三社の技がつまった、一味違うパンとスイーツでした。
王子と狐
近くの「王子稲荷神社」は関東稲荷の総本社とも言われ、街のあちこちに狐のデザインを見かける事が出来ます。
「明壽庵」の暖簾に描かれているのは、歌川広重『名所江戸百景』のなかの狐と狐火がモチーフ。
パンをくわえているいるのが面白い😊
王子にまつわる民話
かつて王子周辺が一面の田園地帯であった頃、路傍に一本の大きな榎の木があった。
毎年大晦日の夜になると関八州(関東全域)の狐たちがこの木の下に集まり、正装を整えると、官位を求めて王子稲荷へ参殿したという。
その際に見られる狐火の行列は壮観で、近在の農民はその数を数えて翌年の豊凶を占ったと伝えられている。(Wikipedia)
王子では、大晦日の夜から元日にかけて、狐のお面をかぶったり、メイクをして狐に扮した人たちが王子装束稲荷に集まり、王子稲荷神社へ参詣する「王子狐の行列」と呼ばれるイベントがあるそうです。
昨年は残念ながら中止になってしまいましたが、今年は再開できるといいですね。
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