「元祖なべや」さん
「元祖なべや」さんは、明治8年(1875)創業の老舗和菓子屋さんです。
先日ブログに書きました「慈久庵 鯨荘 塩町館 」の帰り
風情ある鯨ヶ丘の街を散策🚶♂️
鯨ヶ丘商店会の広報によると、「鯨ヶ丘」の由来は古く、4世紀頃日本武尊が東夷征伐のためにこの地を訪れた際、この丘の起伏がまるでくじらが海の上に浮かんでいる姿のようであったため、ここを「久自(くじ)」と名付けたことからと言われています。
平安時代から470年にわたってこの地方を治めていた佐竹氏の居城が築かれ、城下町として、文化や商業の集積地として、古くから栄えた町だそうです。



「元祖なべや」さんもなかなかの佇まいです。
名物のちまきだけではなく、上生菓子や草餅、桜餅、きんつば、どら焼きと、なかなかの品揃え。
金時と小豆の甘納豆が量り売りされています。
新発売のどら焼き「じょうづるさん」
「じょうづるさん」は常陸太田市の公式マスコットキャラクターだそうです。
名物の粽(ちまき)とあんぱん饅頭のずんだ餡を購入
「粽(ちまき)」 ¥150
写真を撮る前に紐をほどいちゃいましたが、見た感じはまんま笹団子です
熊笹を剥くとまっ白なお団子が
もち米ではなく、常陸太田産のうるち米で作ったお団子の中にこし餡が。
甘過ぎず上品な味で美味しかったです。
この太田名物ちまきは、水戸黄門の侍臣、佐々介三郎(助さん)が北越地方から持ち帰ったのが始まりといわれています。
大日本史編纂の資料集めのため、北越地方に出かけたおり、越後の国のみやげとして光圀公に献上したとか。
その後この地の名物として広がり、初めて商品化したのが「元祖なべや」さんだそうです。
長きにわたって受け継がれてきた歴史を感じる一品です。
新潟名物といえば「笹団子」ですが、「三角ちまき」という名物もあります。三角に型どった熊笹の中にもち米を入れて茹で上げたシンプルなお餅です。

「あんぱん饅頭 ずんだ餡」 ¥150
しっとり柔らかな皮に美味しいずんだ餡
歴史ある街の老舗和菓子屋さんで美味しい和菓子をいただきました。