「マツコの知らない世界」でも、イタリア人和菓子バイヤーのジュンティーニ・キアラさんが紹介されていました🌰
北海道育ちの私が、世の中にはお正月の「栗きんとん」とは違う、「栗きんとん」というお菓子があるらしいと知ったのは大学生の時でした。
茶巾絞りのそのお菓子は、栗とお砂糖のシンプルな材料で作られ、素朴でありながら高価なお菓子である。
そして限られた時期に限られた地域で作られる、幻のようなお菓子である。
そんなお菓子をやっと自分が手にすることができたのは、どこか東京のデパートの諸国銘菓的なところだったと思います。
とうとう手にした憧れの「栗きんとん」ひとつ。
そのころはもう結婚してたけど、なんでひとつだけ買ってひとりで食べたのかな。
憧れのそのお菓子はちょっとパサパサして、お砂糖の味がしました。
私は「落雁」があまり好きではないのですが、栗風味の落雁のように感じました。
「なんか変だなー」という思いを抱えて三十余年、この栗の季節に中津川という「栗きんとん」の聖地に立ち寄れたのは幸いでした🌰
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中津川には「栗きんとん」のいただける和菓子屋さんが20店舗くらいあるそうです。
どこに行こうか、どうせならあまり東京では見かけないお店がいいかなと迷っていたところ、駅前の「にぎわい特産館」には、地元の和菓子屋さんの「栗きんとん」がバラ売りされていると言うでありませんか。
しかもその数14店舗✨
ありました ずらっと並ぶ栗きんとん🌰
パンフレットもありました。
⑥菓子匠 七福 ⑦やまつ ⑧松葉 ⑨しん ⑩すや ⑪信玄堂 ⑫新杵堂 ⑬松月堂 ⑭美濃屋
⑩すやは出店していなくて、「柿の木」というお店が出店していました。
壁際にずらっとお菓子処の売り場が並んでいます。
栗きんとん以外にも各店舗選りすぐりの銘菓が売られています。
『中津川栗きんとんめぐり』と称して、7種ずつ箱詰めにされた「栗きんとん食べ比べセット」もありました。
これはお土産にいただくとうれしいですよね💓
ただし、栗きんとん巡りの消費期限は、当日含め3日程度と短いです。
『中津川栗きんとんめぐり』は9月1日~12月3日までの期間限定販売です。
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真ん中の島にずらっと14店舗の「栗きんとん」がバラ売りされていました。
ビジュアルも値段もみんな同じです🤭
全店舗280円 賞味期限は2、3日程度
迷っていてもしょうがないので、逆に何も考えずに適当に8種類選んで買って帰りました。
「すや」の栗きんとんは売っていなかったのですが、一番の有名どころなので外せないかなと思い、お店で買いました。
雰囲気ある建物。駅近の本店とは別に国道19号沿いにあります。
栗という文字は、西の木と書きてという「奥の細道」の一節にちなみ、すべて栗の木で建てた店を「西木」と名付けたそうです。
お店に併設して「榧(かや)」という甘味処があって、栗汁粉などがいただけます。
空いてたら「冷たい栗ぜんざい」でもいただきたいなと覗いてみましたが、混んでいたので諦めました🥲
「すや」さんは6個入り
こちらは「にぎわい特産館」で購入した8種の栗きんとん。
のはずが、なぜか「七福」さんのが2個あって、計7種となりました💦
三等分して家族でプチ品評会となりましたが、正直どれも美味しい。
多少の甘さや栗感の違いはあるものの、全部美味しいんです✨
「川上屋」さんが甘さ控えめで上品。「新杵堂」は甘め。柿の木だけちょっと趣が違って少ししっとりした感じでした。
「すや」はバランスがとれていてさすがに美味しかった。
そして、我が家のプチ品評会、満場一致の第一位は「七福」さんでした🎉
栗の甘さと香りの広がりが、つまり栗感強めで美味しかったです💕
私が昔食べたのは、たぶん「すや」か「川上屋」さんの栗きんとんだったと思います。
思うに食い意地の張った私ですが、何かの都合で賞味期限ギリギリに食べたのでしょうね。あるいは過ぎていたかも。
この年になって更に強く思うのは、期限のある物事はその期限にかかわらず可能な限り速やかに処理すること。
賞味期限のあるお菓子は、その期限にかかわらず可能な限り速やかに食すことです😊
特に昔ながらの製法を守り続けているような和菓子は、作っていただいたことに感謝してすぐ食べなきゃね💓
「すや」さんの栗きんとんは数があったので、日をあけて食べてみたら、やはり初日にいただいたのとは風味や食感がかなり違ってました。
しかし、ためしに冷凍して自然解凍したものは、風味は若干落ちますが、しっとり感はUPした感じで美味しかったです。
すぐに食べられないときは冷凍保存がいいかもですね。
中津川市は江戸と京都を結ぶ五街道のひとつ中山道43番目の宿場町。古くからの町並みも残り見所の多い街です。